先日修理したカセットデッキ、SONY TC-K555ESLの調整。
正式なリファレンステープは持っていないので、手元にあるデッキの中で一番信頼できると考えられるTC-K333ESLで録音したテープを使う。
まずは測定用テープ作り。
パソコンにインストールしてあるWaveGenからオーディオインターフェイス(EDIROL FA-101)~ミキサー(YAMAHA)~アンプ(AU-9900)経由でデッキへ正弦波を送って録音。新品テープをつかい、ドルビーはOFF。レベルは適当で良いんだろうけど0dbで。何種類かの周波数を1分程度づつ録音しておく。
出来上がった測定用テープを555ESLに入れ、今度は逆ルートでパソコン上のWave Spectraに送る。で、表示されたリサージュ曲線が写真の通り。
これは1kHzで測定しているところ。これが一直線に右上がりの45度になれば良いのだが、なかなかふらつきがあったりして難しい。この辺で妥協する。
ちなみに315Hzくらいだと一直線になるが、8kHzだと若干楕円が開き気味。まぁ我慢できる範囲内でしょう。

使用するのはKENWOODのFL-180という測定器。だいたい0.022%~0.025%というところで、何とかカタログ値程度は保っているのが確認できたのでオシマイ。
上記作業で333ESLと555ESLのテープスピード差もほぼ無いのも確認できた。さすが同年式のダイレクトドライブモーター同士というところかな?
マニュアルによるとほんとはもっとたくさんの調整ポイントがあるんだけど、売り物にするわけでもないしね。これでしばらく安心して使えるでしょう。
ジャンクによるジャンクのための素人調整、の巻き。
でした。(お粗末)