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2009年7月 9日アーカイブ

カセットデッキはすでに8台あるし、TC-K333ESLで結構満足はしていたんだけどやはり「銅メッキ」に惹かれてついジャンクを落札してしまいました。1990年発売、99,800円だそうで。


tck555esl-3.jpg底板まで施された銅メッキ!貫禄ですねぇ。しかもインシュレータは鋳鉄製。底板だけでも結構ズシリとした重みがあります。メカベースも分厚い金属(アルミ?)板で徹底した制震が施されています。

状態は「早送り/巻き戻しはできるが再生不可」というものでしたが、これは以前333ESLで経験済みなのでどこが悪いかも予想ができます。分解前にソニーSSでキャプスタンベルトとモードベルトを手配しておきました。
分解すると案の定モードベルトのスリップです。本来ならピンチローラーを外し、モーターベースを外して交換するのですが、テープパス調整が必要になるので前回同様ベースと基盤を緩めて隙間から交換しました。ついでにキャプスタンベルトも交換。モーター基盤の面実装コンデンサ2個も液漏れしていたので交換。もとは16V10μFですが、25Vにしました。場所的にはフライホイールの内側なので、あまり大きいものやリード式のコンデンサだと注意が必要です。
その他電源部などのコンデンサやダイオード、リモコン受光部などは問題なかったのでそのまま。
フロントパネルをオフィスクリーナーで掃除し、メーター/カウンターの窓とカセットホルダーのアクリル部の傷を仕上げコンパウンドでピカピカに消します。

tck555esl.jpgウッドパネルも大きな傷もなく、とってもきれいな良い状態です。昔録音したアレックス・デ・グラッシのテープをかけてみましたが、耳を澄ませばかすかに聞こえるヒスノイズを気にしなければ「これカセットの音?」というくらい、レンジの広いクリアーな音でした。
といっても基本的には333ESLと区別付きません。若干555のほうがパワフルな感じかな?まぁ気のせいでしょうね。


カセットデッキ修理は楽しいしデッキそれぞれに音にも構造にも個性があって面白いのだけど、冷静に考えれば自分の人生でこれ以上の数のデッキは不要です。
これ以上の増殖はちょっと控えようと思います。

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