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2009年8月アーカイブ

AC059380.jpg少年サッカーのコーチをやっているのだが、この季節になると特に注意しなければいけないことの一つに「落雷」がある。昨年はサッカーの大会中に落雷で重度障害を負った生徒に対し主催者と学校に3億円余りの支払いを命じるという判例もあり、その時は我々指導者の間でもかなり話題になった。自然災害だからという言い逃れはできないということである。
ではその後に何か対策を行ったかというと、実際には天気予報に注意するとか雷鳴が聞こえてきたら早めに非難するくらいしかできていないのが現状ではないだろうか。ところが雷鳴がはっきり聞こえるのは距離が約10kmに接近し始めてからであり、それに対して雷の射程距離は約14kmなのだそうだ。つまり、雷鳴が聞こえ始めてから避難するのでは遅いのである。(ちなみに14km先に落ちる確率は2%程度らしい)

ゴルフ場などに設置されている雷警報器は費用的にも設置場所的にもなかなか手が出せない。そんなときに見つけたのがこの「ストライクアラート」という商品だった。大きさは手のひらにすっぽり収まるほど小さく、お値段も1万円チョイ。防水じゃないのが唯一気がかりだが、そこは運用でカバーしようということで買ってみた。
昨日届いたばかりなので実際に役に立つかどうかはまだ未知数ではあるが、携帯電話やデジカメのモーターに反応して警報音が出るところをみるとちゃんと反応はしているみたいだ。

毎週末、大事なお子さんをお預かりする身としてはこの程度の出費は仕方ないところ。
というのは半分言い訳で、個人的にちょっと興味が湧いたのと、うちの犬が体はでかいくせに雷が鳴るとパニクって庭をめちゃくちゃにするほど気が弱いので雷鳴が聞こえる前に部屋に入れてあげられるかなという期待が半分、というところである。
しばらく使ってみて、役に立ったらまたレポートしようと思う。

noda.jpg真鍮をベースに、銅/ニッケル/クロームの分厚い3層メッキが施されたホイッスルである。吹き込んだ息が100%音に変わるよう、密閉性を高めるため丁寧な手作業で組み立てられている。中のコルク玉も防水加工で穴を埋め水分が吸収されにくいようになっているなど、他のホイッスルでは考えられないほどのこだわりをもって作られている。

先日埼玉スタジアム2002で、浦和レッズの前座試合(ボーイズマッチ)の主審をやらせていただく機会があった。すでに2万人ほど観客が入っていたと思うが、スタンドで観ていた知人からも「笛の音だけは国際審判員並みだった」とおほめの言葉(?)をいただいた(笑。
このホイッスル、ちょっと怠けたり遠慮がちに吹こうものなら音がひっくり返ったりして恥ずかしい思いをすることがあるのだが、「この時ばかりは」腹式呼吸で思い切り気合い入れて吹いてみたのだ。普段は小学校のグランドでの練習に使っているが、思えばあれがこのホイッスルの実力をフルに出した初めての時だったかもしれない。とにかく自分でも埼スタに響き渡る音に陶酔してしまうほど気持ちよかった。

「もうこれはただのホイッスルを超えた、一つの楽器だな。」

そんなことを考えながら、タイムアップの笛をいつもより少しだけ長めに吹いた。


 ○ ○ ○

野田鶴声社(のだかくせいしゃ)

ハーモニカ、鉄琴、手風琴といった音響玩具の北米向け輸出専門メーカーとして、東京台東区で創業。1968年よりホイッスルの製造を開始し、パリ警視庁、フランス国家警察、フランス国鉄、NATO軍にも採用される。
サッカーワールドカップでは1982年のスペイン大会、1986年のメキシコ大会で公式採用。

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