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野田鶴声社のホイッスル

noda.jpg真鍮をベースに、銅/ニッケル/クロームの分厚い3層メッキが施されたホイッスルである。吹き込んだ息が100%音に変わるよう、密閉性を高めるため丁寧な手作業で組み立てられている。中のコルク玉も防水加工で穴を埋め水分が吸収されにくいようになっているなど、他のホイッスルでは考えられないほどのこだわりをもって作られている。

先日埼玉スタジアム2002で、浦和レッズの前座試合(ボーイズマッチ)の主審をやらせていただく機会があった。すでに2万人ほど観客が入っていたと思うが、スタンドで観ていた知人からも「笛の音だけは国際審判員並みだった」とおほめの言葉(?)をいただいた(笑。
このホイッスル、ちょっと怠けたり遠慮がちに吹こうものなら音がひっくり返ったりして恥ずかしい思いをすることがあるのだが、「この時ばかりは」腹式呼吸で思い切り気合い入れて吹いてみたのだ。普段は小学校のグランドでの練習に使っているが、思えばあれがこのホイッスルの実力をフルに出した初めての時だったかもしれない。とにかく自分でも埼スタに響き渡る音に陶酔してしまうほど気持ちよかった。

「もうこれはただのホイッスルを超えた、一つの楽器だな。」

そんなことを考えながら、タイムアップの笛をいつもより少しだけ長めに吹いた。


 ○ ○ ○

野田鶴声社(のだかくせいしゃ)

ハーモニカ、鉄琴、手風琴といった音響玩具の北米向け輸出専門メーカーとして、東京台東区で創業。1968年よりホイッスルの製造を開始し、パリ警視庁、フランス国家警察、フランス国鉄、NATO軍にも採用される。
サッカーワールドカップでは1982年のスペイン大会、1986年のメキシコ大会で公式採用。

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このページは、が2009年8月 4日 00:15に書いたブログ記事です。

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