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2008年11月アーカイブ

5020_2.jpgアンプをいじるようになっていろいろなウェブサイトを参照しているとやっぱり欲しくなるのがオシロスコープ。大昔に持っていたことがあるけど、もちろん今は持っていない。
で、オークションで買ってしまった。
今はデジタルだの何だので目ン玉飛び出ちゃうようなお値段のものもあるけど、オーディオで使うようなものは一昔もふた昔も前のもので充分。

さっそくAU-9900の波形をチェックしてみる、の図。
発振機は持っていないのでPCからオーディオIF経由で1kHzの正弦波を入れてみましたところ、ご覧のようになかなか見事なサインカーブが描き出されてちょっと安心。

オシロの正しい使い方や活用方法はこれから勉強していくとして、こうなると発振機やひずみ計、周波数カウンター、電子電圧計なんかも欲しくなってくるところだけど、何かと出費がかさむ時期なので、ガマンガマン。

au9900-1-3.jpgAU-9900(1号)を聴いた感想は、比較的おとなし目の音だなぁってところ。
KA-7002の澄んだ透明感のある高音に比べると、よくいえばマイルド&ウォーム、悪く言えばこもった面白味のない音。 個人的にはトーンコントロールで2kHzをちょっと持ち上げるとちょうどいい感じ。

これはKAに軍配かなぁ・・・ と思いながらアナログLPでコルトレーンのライブをかけてみると、定位が素晴らしいことに気が付く。 メンバーが少ないからわかりやすいってのもあるけど、「こっちにピアノ、こっちがドラム。で、ここにベースとサックスだよね」ってのがわかるんですね。 しかもスピーカーの幅以上に広がって!
さらに調子に乗ってボリュームをでっかくしてみたら、なんか全然違うじゃん!?
今までの比較的小さな音量とは性格がガラッと変貌して、30cm4ウェイ6スピーカーをびゅんびゅんドライブしている! しかも決してやかましくなったり、低音がぼよよんしたりしていない。 「これぞサンスイ」って感じで、汗や唾の飛び散るような熱気あふれるガッツリ骨太のJazzを聴かせてくれます。
ん~、これはやっぱりしっかりした電源とパラレルプッシュプルの効果なのだろうか....

昼飯の後はPCからEDIROL FA-101~ミキサー経由でネットラジオを流しながらついうとうと昼寝。 小音量だととっても心地いい感じのサウンドがGood。

 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

という感じでAU-9900、結構、いや、かなり気に入ってしまいました。
2号のほうはすでにオリジナルではないしトランジスタも廃番で入手困難なものが多いので、あちこち手を入れてみようと思います。
どれだけ違う音になるのか、ちょっと楽しみ。


本日はついでに捨てられそうになっていたAIWAのラジカセ修理。
CD再生で雑音がするというので、だめもとでピックアップのレーザーの強度を調整したら結構あっさり治ってしまった。
代わりに買った安物の中国製ラジカセと比べると、雲泥の差。 なかなかいい音出してます。


いい音に包まれた休日。
ささやかなシアワセ ♪

au9900-1-1.jpg

さっそく2台のSansuiのAU-9900を開けてみることにする。

まず1台目。状態は「電源が切れないジャンク」とのこと。
テスターをあててみるとどうやら電源スイッチの不良だ。 スイッチを外すためにつまみ類全部はずしてフロントパネルをはがす。 ついでにアルミ削りだしのつまみ共々バスマジックリンで洗っておく。
電源スイッチを外して分解すると、案の定接点が溶接されちゃってる状態。 山水アンプにはよくあるようで、どうやらトロイダルコアトランスは電源ON時に一瞬でかい電流が流れるというのが原因らしい。 


結局このアンプは悪いところはスイッチだけだったので、一通りチェック~クリーニングした後でしばらく音を聴いてみようと思う。 バイアスとオフセットを調整してとりあえず完了。

au9900-1-2.jpg写真は2台のテスターでバイアスとオフセットを同時にチェックしながら調整しているところ。 オフセットは見事に0mA、バイアスは若干控えめにして40mVとしてある。

確認した限りでは修理歴もなく、フルオリジナルのようだが、それにしてもばかでかいトランスだ。 最近のオペアンプ多用の機器と比べると中身もぎっしりで手間がかかってる。 もし今同じものを作ったら、一体いくらの定価になるだろうか?

続いて2台目。こちらは特に大きな不具合はなく使用可能状態だったが、開けてみると修理歴あり。 あちこちの電解コンデンサーが交換されていたり、プリ段の2SA798のところが2SA1015の抱き合わせになっていたりしている。
ちょっと音だししてみたところボリュームにわずかにガリがあり、また最小にしてもLチャンネルに信号漏れがある。

以上のような状態なので、とりあえず1号をしばらくメインに使って2号を整備することにした。
TRIO KA-7002とKT-7000のコンビはしばらくリビングで活躍してもらうべく移動し、1号を接続。今夜は一晩通電して暖気しておく。

KZ> なんだかアンプ修理に味をしめてしまった感がありますが、ヤフオクやハードオフで
KZ> ジャンクアンプを買い込まないよう気をつけたいと思います。

アンプ復活プロジェクト-完了で書いた舌の根も乾かぬ間に、これだけのプロジェクトを抱え込んでしまいました。(自爆)

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■Technics SL-P990(CDプレイヤー) x2台
1988年発売 89,800円
→参照ページ
SLP990.jpg
もともと新品で購入して未だにノントラブルで動いているものと同じ機種のジャンクを立て続けに2台購入してしまいました。まぁ直せなくても部品取りになるし、安かったんで。
シャシベースが鉄の塊でずっしり重くて高級感があります。
CDプレイヤーには珍しくレベルメーターがついていたり、ジョグシャトルダイヤルで細かいサーチができるのもGoodです。


■KENWOOD L-03A(プリメインアンプ)
1983年発売 180,000円
→参照ページ
L03AJPG.jpg
先日までメインで使っていたKA-990Vの上位機種で、デザインはほとんど同じなのに10万円以上高い。もちろん当時は高くて手が出るわけないのだが、ジャンクを数千円で購入。
この辺の年代になるとICが使われていて、中には専用品も少なくありません。それらがイっちゃってると入手が難しい=修理も難しい。(コレ重要)

80~90年代はCDなどのデジタルソースがメインになり、アンプもスピード感とか解像度が求められてきます。 ユーザーの好みもいわゆる「ドンシャリ」傾向になって、それが製品にも反映されてきました(特にラジカセで顕著)。
私はどちらかというと、クリアーだけど聴いていて疲れないような音が好みです。でも低音の締りも大事。 そういう意味では先日修理したTRIO KA-7002などは結構いいセン行ってました。 たぶん70年代ベースで手入れするほうがあっているような気がします。


■Sansui AU-9900(プリメインアンプ) x2台
1975年発売 140,000円
→参照ページ
AU9900.JPG
サンスイのアンプはずっと気になっていたんだけど、X07シリーズはデザインがあまり好きではなく今まで所有したことがなかった。(デザインは結構重要!)
AU-9900の存在は知っていたけど、今回ネットで改めて見てそのかっこよさについふらふらと入札~GET。
ブラックフェイスにアルミ無垢削りだしのツマミに秒殺されてしまいました。ちなみにジャンク。
75年の大卒初任給が8万円位だったらしいので、今だと40~50万くらいの価値だったのでしょうか? 蓋を開けてみると何とも贅沢な作りです。 まだ何も手入れしていないけど、中身と言いデザインと言い各スイッチのタッチと言い、非常に満足度の高い、所有欲を満たしてくれるアンプです。
ディスクリートで組んであるので専用ICが手に入らなくて修理不可能ってことがほとんど無いというのもこの時代の製品のいいところ。

で、勢いでさらにジャンクをもう一台Get。(w

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バイクといいトースターといい、どうやら気に入った物は複数持ちたがる性格らしいです。
すでにL-03AとAU-9900はアメリカからサービスマニュアルと回路図を入手済みで、夜な夜なにらめっこしているのもまた楽しい。(ビョーキ?)

秋の夜長と年末年始はやることいっぱいなのです。

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