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2007年7月アーカイブ

U-20(20歳以下)日本代表、2-0から3分の間にPK2本を与え同点に追いつかれ、最後はPK合戦で敗退。
まあそれはいいです。そんなこともあるでしょう。満塁サヨナラ逆転ホームランみたいなもんです。
僕がどうかと思うのは、得点後の彼らのパフォーマンス。
いちいち説明はしないが、もうアホかと。
挙句に負けたらホントのアホだぜ。


昔、30数年ほど前にサッカー少年だった頃、点を入れたフォワードの先輩が拳を高く振り上げてガッツポーズをする姿がカッコイイと思っていた。いつかは僕も、と、下級生たちの誰もが憧れてもいたんじゃないかと思う。

ところがある日の試合後、その日もゴールを決めた先輩の父親が、「ゴールはみんなの力で取ったんだ。お前だけの力じゃない。ガッツポーズをするなら心の中でやれ!」とみんなの前で息子を叱ったのだ。
キーパーも含めたチーム全員で戦ってるんだ、お前は代表してシュートをしただけだ。
フォワードなんだから点を入れて当たり前なんだ。それを一人でゴールしたかのように喜ぶとはなにごとか、と。

それ以後先輩がゴールを決めた時は、走りながら胸の前で拳を握り締めて、小さく「ヨシッ」とつぶやくだけになった。
でもそれがかえってカッコよかった。


そんな幼少体験があるものだから、僕はカズダンスも城の空中回転もずっと嫌いだった。(はっきり言うが、カズダンスをするという理由だけで僕はカズが嫌いなのだ)

そして今のU-20。そんな大人たちを見てきたからしょうがないのかもしれない。
でもね、このままじゃいけない。

彼らはまだ子供なんです。周りの大人がちゃんと叱ってあげなきゃいけないのです。教えてあげないといかんのです。
戦うことへの姿勢。
謙虚さや思いやり。
感謝の気持ち。
etc.


そんなことを感じた試合でした。
多分歳をとったのでしょう。

休日なのに朝から雨だ。
(台風が近づいているから仕方ない。雨の音で目覚める月曜の朝よりよほどマシだ)

特にすることも無いこんな日の午前中は、ガレージのドアを開け放ってラジオを聴いたり本を読んだりギターを弾いたり煙草を吸いながらぼーっとしたりするのがいい。

今日はニール・ヤングのカセットを聴きながら本を読んで過ごした。
このカセットテープは1991年に僕が初めてアメリカ行って1週間レンタカーを借りたときに、小さな町のCDショップで買ったものだ。レンタカーにはカセットとラジオしかついていなかった。
このカセットを買ったのも今日のような雨の日だったのを良く覚えている。


村上春樹は小説『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の中でボブ・ディランの声を「小さな子が窓に立って雨ふりをじっと見つめているような声」と登場人物に言わせている。村上春樹のメタファの中でもベスト5に入る素敵な表現だと思うけど、僕は雨の日にはニール・ヤングのほうが合うと思う。


   When you see me fly away without you
   Shadow on the things you know
   Feathers fall around you
   And show you the way to go
   It's over, It's over

   (Neil Young "Birds" より)


アルバムのタイトルでもある「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」や、別のアルバムだけど「ヘルプレス」の歌声は儚くも悲しく、雨の音にぴったり。
ちょっと孤独な気分に浸りたい雨の日にはおススメなのだ。

なんの前触れも脈絡も無く、いろんなものが急にココロを捕らえることが最近多い気がする。
今度は「写真」だった。
まぁ写真は高校生のときからやってたし、常に気になってることなのだけど、今度の天使は耳元で「ポジよ~ん」とささやいた。 で、早速ネットで検索。

調べていくうちにだんだん弱気になる。
昔良く(天体写真などでも)使っていたし、とにかく空の色が好きだった「僕のコダクローム」が、あのサイモンとガーファンクルの歌にもなった「僕のコダクローム」が、なんと生産中止しているではないですか。

ガ~ン!

  コダクローム
  あのイカした明るい色
  夏の深い緑を僕らにくれる
  世界中がお陽様の光に満ち溢れているんだって
  思わせてくれるんだ

  (Simon & Garfunkel "Kodachrome" より、拙訳)

無いものはしょうがない、代わりを見つけよう。と、仕事帰りに地元の古いカメラショップで聞いてみると「じゃあこれ、試してみて」と1本もらっちゃった。ラッキー。

家で早速カメラ探し。あったー、CONTAX T2。電池切れで動かないけど、カビや液漏れは無いみたい。ただしデータパックの液晶は死んでた。別に日付入れないから気にしないことにする。

・・・と、そうこうしているうちに、モノクロもどう? なんて別の天使がささやくもんだからさらにネット検索すると、こちらも以前使っていた現像液や印画紙が軒並み生産中止だと。やれやれ。
幸いなことにトライXの100フィート缶はまだ入手可能らしいが、なんだかなぁ~、なのである。

さらに家中ごそごそ探し回ったのだが、さすがに現像タンクやら引き伸ばし機は見つからなかった。もしかしたら引き伸ばし機は高校の部室に置きっぱなしだったかもしれない。やれやれ。

でもいいものが見つかった。

ローライ35である。
ドイツ製である。
カールツァイスなのである。

でもとっても使いにくかったりするのである。(知らない人は、おそらくシャッターを押すことすらできないと思う。)
しかも小さいくせに重い。


結局方向性全く定まらず、天使の「悪魔のささやき」に翻弄された2日間だったわけなのだ。

まぁしばらくは梅雨で天気悪そうだし。
もうしばらく情報収集でもしながらニヤニヤしてようと思う、今日このごろなのである。

ちょっとした気の迷いでスライドギターに挑戦したくなったのをきっかけに、2週間前にテレキャスターを買った。 
アコースティックギターなら足掛け30年弾いてきた。ギターを1から作ったこともある。正直なところ、「エレキギターなんて、所詮板切れに弦を張った程度でしょ」、くらいにしか考えていなかった。
ごめんなさい。私が間違っていました。

ボディはもちろん、ネックからもびんびんに振動が体に伝わってくる。体中のホネが振動するかのようだ(ちと大袈裟)。毎日仕事から帰って、コイツを弾くのが楽しい!
アンプにつながなくても充分楽しいのだ。
まいった。

とはいえ、これはそんなに高いものじゃない。FenderJapanの中では一番高いらしいが、USAに比べれば半分以下の値段。でもいろいろ弾いてみるとどれよりもこれが一番体を震わせて「買ってくれ~」と訴えていたのよね。
アコギ屋なので試奏は一切アンプつながなかった。ピックアップはいくらでも代えられるから、とにかく木のいいものを選びたかった。(つーか、アンプつないでも恥ずかしい音しか弾けないというのが本音だが。)

こだわったのはアッシュ材とメイプルネックだけ。これは見事なスラブカットでど真ん中あわせの2ピースのアッシュをボディに、ネックは結構トラの浮いたメイプル指板の52年レプリカ。エレキギターの元祖のコピーモデルというわけ。色はバタースコッチブロンドっての? よくわからんけどなんとも良い色だぁー。

そんなわけでここのところ毎晩、椅子にふんぞり返ってコイツを抱き上げ、ダイナマイトなバディに伝わるグレートなバイブレーションにハートの底から酔いしれているってわけなのだ。


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