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2009年1月21日アーカイブ

とりあえずトレー開閉はできるようになり、テープを入れるとCAUTIONになる状態。まずはロータリーエンコーダを疑います。
dtc1000_2.jpg300ESや55ESはふたを開ければ見えるところにありますが、1000ESはカセコンを外す必要があります。フロントパネルを外してカセコンのネジ4本とコネクタ1個、アース線のネジ1本を外せばあっさり外れました。

案の定ギヤが割れていました。下が壊れたもの、上が交換する対策品です。
このギヤは経年で割れるように(ウソです)2つの小さな穴が空いています。対策品には穴の痕はありますが貫通してはいません(なぜはじめからそうしない?)
交換には55ESなどと違ってはんだ作業が必要です。ちなみにこのギヤを接着剤で直そうとしても素材的に接着しないので無理です。瞬間接着剤はギヤを溶かします。もしやるならはんだごてで溶着するしかありません。


dtc1000_4.jpgピンチローラーも一部プラスチックのように硬くなっていたので新品に交換します。ベアリングが入っているそうで、ちょいとお高め。
左が外したもの、右が新品、その上の白い小さな部品はピンチローラーを止めているストッパーです。なくさないように気をつけながら交換します。はずす際にピンチローラーの頭にマスキングテープを張っておけば吹っ飛ばすことは避けられます。

カセコンを横にどけたままテープを手で押さえて動作チェックしたところ、ピンチローラーがキャプスタンに届いていなかったのでロータリーエンコーダーの位置を微調整。これで再生、早送り、巻き戻しともOKになりました。

dtc1000_3.jpgシャシは分厚い銅メッキが施され、基板上には高価なオーディオ用コンデンサがふんだんに使われています。めちゃくちゃ金かかってるどーというオーラが漂ってます。
トランスも大きくてボディに収まらず(?)後ろに張り出しています。電源部も「これがデッキ?」というくらい立派。平滑コンデンサはアンプ並みの10000μF!
肝心のA/Dコンバータには世界中のレコーディングスタジオで使用されている業務用と全く同じものがつかわれているそうです。またドラム制御,キャプスタン制御,両リールモーター制御に専用モータが使用される4DDメカで動作も静かでキビキビしてます。さらにトレー用に2つのモーターを使用し、合計6個のモーターがつかわれています。(とはいってもトレー用のは昔懐かしいマブチモーターとそっくりです)

dtc1000.jpg完成です。
CDからアナログで録音/再生してみましたが、59ESと比較するとかなり音が分厚くて「オーディオ的」って感じがします。
テープパスはリファレンスとなるテープがありませんし、オシロは持ってますがやり方もわからないので今回は触らないでおきます。

部品代1,700円で20年前に20万円ととても高価だった機材がよみがえりました。

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