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2008年9月18日アーカイブ

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不思議な映画だ。
ブライアン・デ・パルマ監督のカメラワークは確かに秀逸。ラスト間近で花火をバックに殺されたサリーを抱きかかえるシーンは美しい!
さらに「ワイヤー」や「腕時計に仕込まれた殺しの道具」や「パラパラ写真に音を重ねてムービーにする」シーンを、ストーリーの中に溶け込ませて視聴者に説明する手法などもなかなか良くできてる。登場人物が少ないのも、ミステリーを面白くする重要な要素だ。

が、しかし。
決定的にヘンなのが、「なぜニュースキャスターにサリーだけで会いに行かせたのか?」2人で行けば良いんじゃないのか? と思ったりもするが、そこから真犯人に繋げようとしたのかな?
まぁそんなことはともかく、おそらく比較的金を掛けていない部類の映画だと思うけど、監督の勝利って感じですかね。
まさか冒頭の「女の子の悲鳴」を最後まで引っ張るとは思いませんでした。

ストーリーもよくできているし技法もなかなかすごいと思うのだけど、映画そのものとして捕らえると・・・ 個人的には今一歩。 トラちゃんも上手いのか下手なのかよくわかりませんが、ナンシー・アレンのオツム弱いわぁ~系演技とのバカップルぶりはなかなか笑える。 ちなみにこの時のナンシーはデ・パルマの奥さんだったそうで。

なんだかんだいっても、B級サスペンスとして観れば・・・ 極上の部類だと思います。
★★★☆☆+

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